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12PublicElectricUtilityEnterpriser'sForum畑寺発電所は、松山・松前地区工業用水道施設内の未利用落差を利用した発電所です。有効落差50.6m、最大使用水量1.29m3/s、最大出力530kWの発電所で、平成26年1月から工事に着工し、平成27年8月から営業運転を開始しています。年間約370万kWhの発電が可能で、一般家庭が使用する電力量の約1,000軒分に相当します。環境と調和した資源循環型社会の構築をめざし、平成14年12月に運転を開始しました。各家庭からでる「ごみ」を市町において、クレヨン状に固め「ごみ固形燃料(RDF:RefuseDerivedFuel)」にします。発電所では、このRDFを燃料として「ごみ」が持つ熱エネルギーを家庭で使用する電気に変えます。これにより火力発電所で使用する化石燃料の消費を節約し、二酸化炭素の排出を減らすことで、地球温暖化の防止に貢献するとともに、ダイオキシン類排出削減への対応を行っています。道志第4発電所は、隣接する道志第2発電所で発電に使用した水を河川に放流する際の落差を有効利用し、平成22年2月に営業運転を開始、有効落差4.15m、使用水量2.00m3/s、最大出力59kWの発電を行っています。下流責任放流を利用することから、高い設備利用率を確保することができるマイクロ水力発電所です。工業用水道施設の未利用落差を利用した発電所?畑寺発電所【愛媛県】廃棄物発電所?三重ごみ固形燃料発電所【三重県】既設発電所放水路の未利用エネルギーを有効利用?道志第4発電所【神奈川県】