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自然の恵みをエネルギーに公営電気事業9日野谷発電所は、徳島県が事業主体となり建設した長安口ダム(多目的ダム)の貯水量を利用し、昭和30年11月に運転を開始した有効落差116.35m、最大使用水量60m3/s、最大出力62,000kWのダム水路式発電所です。この出力は公営電気の発電所の中では揚水式を除いて最も大きく、供給電力量は運転開始当時の県内需要を大幅に上回り、現在でもピーク発電を行うことにより貴重な供給力となっています。平出ダム下流から約2.7kmの減水状態を解消し河川環境の改善を図るための河川維持放流(※)と、ダム無効放流(ゲートからの放流)の有効利用を図ることを目的に平成23年7月から最大使用水量7.00m3/s(河川維持分は1.83m3/s以上)、有効落差20.49m、最大出力1,000kWの発電を行っています。(※景観、塩害の防止、河川閉塞の防止、河川管理施設の保護、地下水位の維持、動植物の保護、流水の清潔の保持等を総合的に考慮し、渇水時において維持すべきであるとして定めた流量の放流)杉沢発電所は、小阿仁川に建設した県営萩形ダムから延長約4,000mの隧道により取水し、馬場目川に放流する流域変更を行っている発電所で、可能な限りの出力増加を図ることを目的に流域変更を行い、昭和41年12月に運転を開始した最大出力15,500kWのダム水路式の発電所です。また、小阿仁川には県営萩形ダムから河川維持放流がされ、この河川維持放流水を利用した萩形発電所を平成26年4月から運転を開始しています。1出力が最大の発電所?日野谷発電所【徳島県】3河川維持放流とダム無効放流を利用した発電所?新利南発電所【群馬県】2流域変更により出力増加を図った発電所?杉沢発電所【秋田県】7公営電気の主な発電所